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きれいな水

仰げば尊し

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仰げば尊し

10月から、土曜の深夜に、長澤まさみ主演の『高校入試』というドラマをやっているが、これが実に面白い。3話が終わったところでまだ佳境にも何にも入っていないが、それでも面白い。「だからね、高校入試なんて、ぶっつぶしてやる」のキャッチコピーで、県下随一の名門進学校の入試を巡る狂気を描いたミステリーである。これは今後起きる何かの伏線なのだろう、と思えるような描写が随所に散りばめられるのだが、しかし誰が犯人なのかは皆目見当が付かず、あるいは誰もが犯人にも見える訳で、それだけ登場人物の一人ひとりにスポットが当たって、その辺も含めて、さすがは湊かなえ脚本と感心しきりである。因みに小説家である湊かなえは、脚本初挑戦なのだとか增髮纖維
舞台となる県立橘第一高等学校。この地域では東大に進学するよりもこの高校に合格することが高いステイタスであり、卒業した後も、一流大学を卒業した者より学高学歴と見做される。同窓会長やOBの教師たちの偏愛とも言える母校愛。そうした中、入試の前日に「入試をぶっつぶす!」と大書された紙が各教室の黒板に張られ、ネットの掲示板では「名無しの権兵衛」を名乗る人物が宣戦布告を行い、見えない敵から脅迫を受ける……。
そんな本作の描写を見ていて、自身の高校時代を思い出した。かかる脅迫事件こそないものの、そうした卒業生たちの「母校愛」は大同小異で、親子二代、あるいは孫まで含んだ三代で学ぶことを鼻にかける者も少なくなく、教師たちからは事あるごとに「ここをどこだと思っているんだ!」と、我々のような落第生は罵られるのである。高校の名に「朝日」が含まれることへのアンチテーゼとして、自らを「夕暮れ族」と呼んで自嘲していたものであるが、それでも楽しかった高校生活の3年間であったというのは、以前にも記したとおりである法國紅酒
そんな母校に今、一大事が起きているのである。毎年この時期に送られてくる同窓会報16ページのうち5ページまでもが割かれて大騒ぎになっているその大事とは、「大講堂使用中止問題」である。昭和29(1954)年に、当時の金額で1,265万円、今の値段にすれば2億円超とも言われる巨費を投じて建築された大講堂は、耐震診断の結果により、昨秋より使用が停止されているのだそうだ。同窓会長のコメントをそのまま引用すると、「高校の歴史と共に歩んできて多くの卒業生の心に残っている大講堂を出来ることならば維持・保存・使用出来るように切望しています。もしそれが不可能であるならば講堂機能の建物を新たに整備していただきたいと願っております(原文のママ)」とのことで、然るべき立場の人が公式にこのような発言をするのだから、関係機関には相当なレベルでの陳情なり要望がなされていくのであろう去斑
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